炭水化物抜きダイエットは続かない!

一時期「炭水化物抜きダイエット」が注目されたことがありました。しかし、炭水化物を抜けば糖質は制限できますが、同時に炭水化物の中に含まれる食物繊維まで抜くことになってしまいます。三大栄養素といわれる脂質やタンパク質は血糖値の上昇をなだらかにしてくれますが、食物繊維もその働きをもっています。血糖値を下げるために炭水化物を抜いた結果、食物繊維が摂取できなくなり、マイナス効果につながる場合もあるかもしれません。

ご飯やうどん、パスタなどを主食にしてきた人が、それらをいきなり断つことはきっとツライはず。我慢が続かず、その反動からドカ食いしてしまう恐れもあります。当然リバウンドにつながります。

そこで、ご飯やパンを完全に断つのではなく、半分にする。これなら、食べたい欲も叶えられますし、主食を減らした分、おかずをたっぷり食べられます。そうすれば、満腹感が長く持続しますので、無駄な間食をする必要がなくなります。糖質40gのおにぎりを1個食べて1食分の糖質を摂取してしまうより、ご飯を控えて、おかずのトンカツを1枚追加するほうが、糖質は抑えられるうえに、満足感も満腹感も得られるはずです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟