「データセンター」とは、サーバやデータ通信、電話などの装置を安全に設置・運⽤・保管する⽬的で構築される施設のことですが 、現在、安定した稼働と信頼性の⾼いデータ保管先としての需要は世界的に拡⼤しており、データセンター市場が注目を集めているようです。

今回、⽇本最⾼品質のデータセンター環境の構築に注⼒している株式会社ブロックバリューでは、「データセンターに関する調査」を実施。人々の「データセンター」への理解度など、様々なことが明らかとなりました。

データセンターに関する調査

今回行われた調査は全国の企業に勤めている役職者の男⼥ 1101 名を対象に実施。初めに「データセンターという⾔葉を知っていますか︖」と質問すると、結果は「良く知っている」と回答したのは 32.6%、「知らない」14.2%、「あまり知らない」16.6%、「なんとなくしか知らない」36.6%という結果に。ほとんどの役職者が「データセンター」をきちんと認識できていないことが分かりました。

次に、「データセンター」の基本的な説明をした後に「データセンターを活⽤したビジネスが⽇本に適していると思うか︖」と質問。すると、49.8%と約半数が「とてもそう思う」と回答しました。

また、「データセンターを活⽤したビジネスは伸びていく市場だと思いますか︖」という質問には、「とてもそう思う」 28.9%、「ややそう思う」38.0%と、約 7 割の⽅が伸びていく市場と捉えた結果になりました。

続いて、「データセンターは具体的にどのような企業メリットがあると思うか」を質問。回答として挙がったのは、「企業データの安全保管」47.7%、「より効率的な業務の実現」34.9%、「BCP 対応として災害時などを想定したデータ の分散保管」30.8%、「⾃社でのデータセンター所有とデータ保管場所を賃貸することによるリスク分散」23.8% など、という結果に。

「データセンター」は、企業データの安全保管やデータ保管におけるリスク分散といった企業メリットだけではなく、ビジネスにおける信頼性や競争⼒の向上にも繋がると考えている役職者が多くいるということが分かりました。

拡大するデータセンター市場

今回は、不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行う吉崎誠⼆⽒に今後の日本のデータセンター市場について解説をしていただきました。

データセンターは企業の情報資産を安全に保管し、災害時にも復旧を⽀援する役割を果たします。今後、企業はデータセンターの重要性を認識し、利⽤を増やしていくことが予想されます。

システムの不具合や災害などで保管していたデータが流失、紛失したという事例もありますが、このような課題は⾃社内での対応だけではリスクが⾼く、⼈材の採⽤やコスト、トラブル対応の分散などの観点からも難しいと考えられます。そのため、外部のデータセンター機能と連携し、リスクヘッジを⾏うことが重要です。⾼度な専⾨知識を有するデータセンターサービス企業の活⽤が求められています。

デジタル化が進む現代社会において、世界の⼤規模データセンターの数は近年増加傾向にあり、市場規模は22 年に約 27 兆円で 21 年⽐ 32.3%増となっています。一方、日本国内のデータセンター市場は未だ開拓途上にあり、成⻑の余地が⼤きく残されています。

日本の企業や組織がますますデジタル化していく中、⾼性能で信頼性の⾼いデータセンターの需要は高まっていき、データセンターの市場規模は拡⼤し、成⻑を続けると考えられます。

また、日本はデータセンターの設置に適している土地といえます。日本は電⼒・通信の安定性が確保されており、さらに⼤量の⽔が安価に⼿に⼊るという利点があるからです。

⽇本のデータセンター施設の数はまだそれほど多くありませんが、国内のデータセンターを活⽤することがセキュリティ的にも安⼼であると考える企業も増え、今後、国内外の企業にとって魅⼒的な選択肢となっていくと予想されます。

 

今後、さらなる拡大が予想されるデータセンター市場。今回行われた調査の結果からも分かるように、人々のデータセンターに対する理解度はまだまだ低いようです。今後、関わる可能性も増えそうなことから、データセンターに関する知識を身につけていく必要がありそうです。