岩手県岩手町は4月からプラスチックごみをリサイクルして再び商品化する事業を始めました。
資源を循環させコストも抑えられるという画期的な取り組みです。

岩手町は4月から民間の業者と提携し、プラスチックごみを回収して再利用する事業を始めました。

この事業は、プラスチック資源循環促進法に基づき国の認定を受けて行われているもので、全国の自治体では11例目、県内では初めてです。

週に1度回収されるプラスチックごみは町内の仮置き場に運ばれた後、青森県に本社を置くリサイクル業者・青南商事が自社の工場で処理を行います。

その後は物流の現場で荷物を載せる台として使われる「パレット」やプランターなどプラスチック製品の原料「ペレット」に生まれ変わり青南商事が販売します。

収益が町に還元されることはありませんが、町がプラスチックごみの処理にかけるコストを抑えられるというメリットもあります。

環境に配慮する町の事業について住民からは前向きな声が聞かれました。

町民
「いいと思う。プラスチックは再利用できるから」
「いいですね。ごみを(分別)するということは」

町は2020年に内閣府の「SDGs未来都市」に選ばれていて、佐々木光司町長は官民一体で資源の循環を進めていきたいとしています。

岩手町 佐々木光司町長
「持続可能な地球環境を町としても取り組んでいく、環境保全に取り組んでいく必要がある」

一方で町はごみの分別について町民の理解をより深める必要があるとして、広報誌などで呼びかけを続けることにしています。