無駄や浪費をなくしてごみを出さないゼロウェイストを目指し、藤沢市はこれまで焼却せざるを得なかった商品プラスチックの残渣や濡れた古布類などの再資源化を進める。委託先の市資源循環協同組合がリサイクルプラザ藤沢の南側に新しい施設(市内桐原町)を整備し、4月8日から本格稼働を始める。

中間処理で汚れのついた容器包装プラスチックや商品プラスチックに混ざった異物などは取り除き、ごみとして処分していたが、今後は製紙工場のボイラー燃料としてサーマルリサイクルに利用する。古布類は濡れてしまうとカビが生えるなどの支障があったが、乾燥機を使用することで古着にリサイクルするほか、商品プラスチックは自動車部品やコンテナなどの材料に再利用。再資源化によって年間約700トンの焼却ごみの削減を図るという。市環境部は「ごみの資源化率や脱炭素へ引き続き市民の皆さんの協力をお願いしたい」としている。