NPO法人「はるよし」(福岡市中央区春吉3)が現在、5本目のオリジナル日本酒「晴好 HARUYOSHI04」を数量限定で販売している。(天神経済新聞)

 昨年行った田植えの様子

 同NPOは福岡の春吉地区を拠点にまちづくりを行う団体で、「この地域の魅力を伝えたい」と地域の飲食店や福岡の蔵元をつなぐイベント「晴酒はしご」や月1回春吉地区の清掃活動などを行っている。同NPOオリジナルの日本酒を造るプロジェクト「晴好 Haruyoshi」は2019年に立ち上げ、酒米「山田錦」を栽培。2020年に1本目の試作品を造り、毎年酒蔵変え日本酒造りを行っている。理事の吉野友紀さんは「これまで築いてきた縁を紡ぐ、街ならではの商品を作りたい、日本酒人口を増やしたいと、このプロジェクトを立ち上げた」と話す。

 日本酒「晴好 HARUYOSHI04」は、プロジェクト5本目となる日本酒。糸島の米農家・濱地一好さんと提携し、濱地さんの田んぼの一角の「はるよし田園」で「はるよし」のメンバーを中心に、酒販店や飲食店の関係者SNSを通じて応募した人などが参加し、田植えや稲刈りを行った。今回の日本酒は、1922(大正11)年創業の大刀洗町の蔵元「みいの寿」で醸造。酵母には福岡県が開発した酵母「ふくおか夢酵母」を使い、「フルーティーな香りで食事にも合う仕上がりになった」という。

 吉野さんは「いろいろなことに挑戦している蔵元なので、仕上がりにとても期待して待っていた。一口目でおいしいと言ってもらえる日本酒になったと思う。日本酒初心者の方や女性や若い方にも手に取ってもらえれば」と話す。

 容量は720ミリリットルで、限定800本を用意する。このほか、無濾(ろ)過生200本(以上2,420円)、1800ミリリットル(3,630円)500本も販売する。