長崎市万屋町の通りを彩っていた《まちのシンボル》ともいえるモニュメントが2024年3月末、その姿を消しました。眼鏡橋をモチーフにしためがね店のモニュメントの撤去に、市民からは惜しむ声も聞かれました。

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長崎市よろずや通りの入口に先週まであったのは…眼鏡橋のモニュメント。1978年、めがねのコクラヤが設置しました。

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コクラヤ眼鏡店 宮田隆志 代表取締役社長:
「(長崎での)創業者の高浪藤夫が、コクラヤという看板の位置づけもあったんですけど、よろずや通り商店街の入口として何か目立つものを、というところで、めがね屋をやってたので、眼鏡橋っていうのを活用させて頂いて」

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橋の幅は7メートルもあり巨大!これほど大がかりな屋外看板を46年前につくったのは凄いことでした。

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モニュメントに店名は入れず、店のキャラクター「コクラくん」をモニュメントの中央に。キャラクターのモデルは、若き日の高浪藤夫さんです。

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橋が架けられていた向かいの佐賀銀行長崎支店が建て替えのため解体され、モニュメントそのものも老朽化していたことから、先月27日から29日にかけて撤去されました。

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市民:
「さびしいですね。見慣れていたからですね」

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市民:
「シンボル的な感じやったですよね。夜は特にね、光りが入ってですよ、独特の“長崎”って感じがありましたよね」

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2015年には長崎市の都市景観賞屋外広告物部門の奨励賞も受賞しました。

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モニュメント本体は惜しまれつつ姿を消しましたが、中央の「コクラくん」のパネルは残っていました。

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宮田社長:
「上についてたやつですね、これは。業者さんが一応記念に残しときますね、と言っててくれたので。きれいにカットしてくれて」

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「(モニュメントの)痕があんな感じなんで、そこに貼ってもいいかなとか思いながらも。せっかくなんでね、残るような感じにはしたい」

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半世紀近く愛されてきたコクラヤの眼鏡橋モニュメント。長崎らしい味わいのある風景は人々の記憶に残り続けます。

宮田社長:
「創業者のパワー、アイデンティティ、凄いものがあったと聞いていますので、その中で、ここまで長くお店も存命できてますので、そういった部分ではありがたいなと思いますし、モニュメントはなくなりましたけど、万屋店は営業し続けますのでね。頑張っていきたいなと思います」