教職員にパワーハラスメントをしていた疑いが指摘されていた長崎県の佐世保実業高校を運営する学園の女性理事長が、今回の騒動の責任を取るとして、19日付で理事長を退任し、理事の職も辞任しました。

辞任したのは、佐世保実業の40代の女性理事長です。
学校によりますと、ことし3月、教職員を対象に行ったアンケート調査で、理事長に「長時間説教された」「意見をいうと無視され減給された」「屋上から飛び降りるか聞かれた」など、パワハラを受けたと訴える回答が多数あったほか、理事長が就任した2019年度からの5年間に教職員78人が退職するなど異常な事態が続いていました。

佐世保実業学園によりますと、女性理事長は、今回のパワハラを伝える報道で学園に混乱を生じさせ、生徒に動揺が起きたことへの責任をとるとして、19日付けで理事長を退任し、学園の理事も辞任しました。