長崎の被爆体験者と広島の「黒い雨」体験者が課題を共有し、原爆被害者の援護につなげようと、12日、長崎市でシンポジウムが開かれました。

NBC

長崎では国が定めた区域外で原爆にあった「被爆体験者」が被爆者認定を求めている裁判の判決が、9月に長崎地裁で言い渡されます。

NBC

一方、広島では2021年の訴訟で黒い雨を浴びた原告全員が被爆者と認められたものの、新たな基準で被爆者と認められなかった人たちによる裁判が続いています。

NBC

12日、長崎市で開かれたシンポジウムでは、原爆被害者の援護を行っている弁護士や医師らが課題を共有し、解決の道筋を探りました。

NBC

広島「黒い雨」訴訟弁護団長・長崎「被爆体験者」訴訟弁護団の足立修一弁護士は「同じ原爆被害に対して裁判判決は同じようにならないといけない。被爆の可能性があれば被爆者と認めるべき」と話しました。

NBC

またシンポジウムの世話人である本田孝也長崎県保険医協会会長は「被爆体験者の皆さんが非常に高齢化している。一刻も早く手帳を交付するという具体的なかたちで救済を進めていきたい」と述べました。

NBC

長崎・広島を繋ぐリレーシンポジウムは、今月26日、広島でも開かれます。