長崎の秋の大祭「長崎くんち」の踊町と演し物が発表されました。

コロナ禍を経て、去年、4年ぶりに奉納踊が行われた長崎くんち。

今年もにぎわいが予想されます。

長崎市の商工会議所に集まったのは、市内7つの町の自治会長。

(長崎伝統芸能振興会踊町委員会 山下寛一委員長)

「令和6年くんちの踊町と演し物の紹介をする」

今年の長崎くんちは10年前の前回と同じく、7つの町すべてが演し物を披露する7か町そろいぶみです。

◆八幡様のつかい白鳩が放たれる【八幡町】弓矢八幡祝い船

八幡町は「弓矢八幡祝い船」を奉納します。

豪快な船回しとともに、子どもたちや女性メンバーの勇ましい「剣舞」が魅力。

ハトを飛ばす演出でも観客を沸かせます。

◆霧状の水吹く演出にも注目【麹屋町】川船

全長6.5m、重さ3トン超える麹屋町の「川船」は、長崎くんちで川船を奉納する7つの町の中で最大級。

スピード感のある船回しと、霧状の水を吹く演出にも注目です。

◆黄金の鯱が空高く舞う【銀屋町】鯱太鼓

黄金の鯱が、空高く舞います。

6回目の奉納となる銀屋町の「鯱太鼓」。

ベテランを中心とした荒々しい演技が観客を魅了します。

◆初挑戦!二胡演奏とコラボ【西濵町】龍船

西濵町は、くんち最大級の曳き物「龍船」に。

(西濵町 坪田源一郎自治会長)

「新しく舞台を開いて、二胡の演奏を考えている」

今回初めて「二胡の演奏」とコラボレーション。

力強さに優雅さをプラスした演出に注目です。

◆古典芸能の能に由来【興善町】本踊

興善町は「本踊」を奉納。

白獅子と赤獅子が力強く舞い、回りを優美に彩る蝶の演技が特徴です。

◆今までにない男性活躍の演技【興善町】本踊

同じく「本踊」を奉納する万才町は・・・。

(万才町 福田憲一自治会長)

「過去女の子が多かったが、今年は応募したところ男性がめちゃ多い。8:2の割合。今までにない素晴らしい踊りを披露できると思う」

◆2014年は白龍も加わった【五嶋町】龍踊

最後に、五嶋町は長崎くんちの花形「龍踊」。

龍衆60人、囃子方の子どもたち60人を含め、総勢約150人で、10年ぶりの奉納に向け気合十分です。

(五嶋町くんち協賛会 中村重敏会長)

「3年のコロナの中止期間を経て、10年ぶりの奉納。去年の踊町が苦労して立派にされた後を久しぶりの7か町揃ったので、物価高に何とか抗いながらできることをやろうと。みなさんに声を掛けながら、立派な奉納をやっていきたいという思いは、7か町全員抱いている」

コロナ禍を経て、去年、4年ぶりに奉納踊が行われた秋の大祭「長崎くんち」。

6月1日に小屋入りが行われ、10月7日に本番を迎えます。