12日に横浜BUNTAIで開催される世界ジュニアヘビー級王座戦へ向けた記者会見が8日、都内で行われ、王者ライジングHAYATO(25)と、挑戦者で同王座最多となる連続防衛17回の記録を持つカズ・ハヤシ(50)が出席した。

会見ではHAYATOが世界ジュニアのベルトを“彼女”に例え「世界ジュニアにとって、カズ・ハヤシっていうのは長年連れ添った元カレみたいなもんだと思ってるんだよね。でも今この世界ジュニアと一緒に歩いているのは俺だし、たまに、昔の元カレがちょっとだけ恋しくなることもあるだろうけど、俺がその思い出、全部消し飛ばしてあげるよ」と宣言した。

一方、今年7月にレスラーを引退すると公言しているカズは「今年7月1日、プロレスラーを引退いたします。世界ジュニアを持っていた時、30代の青春をしていまして、あの青春だった世界ジュニアのベルトには私と一緒に眠ってもらおうと思っています」と、王者としてベルトとともに引退すると誓った。

それを聞いたHAYATOは「カズ・ハヤシというレスラーが引退するわけだよね。つまりレスラーとして死ぬってことだよね。だから今、この現世のこのベルトっていうお宝を、あの世には持っていけないからね。一緒に眠ってもらう? 世界ジュニアがかわいそうだよ」と現在の“彼女”を思いやった。

HAYATOはカズを挑戦者に指名した際、カズについて「俺の知ってるレスラーの中で一番ドス黒いのがカズ・ハヤシ」と発言した。この日、その真意について聞かれると「俺にとってプロレスって、人前で自分の中身を全部さらけ出すものだと思ってるんだよね。で、そのさらけ出した内容が良い人なのか、悪い人なのかっていう中で、カズ・ハヤシほど浮世離れした、自己中心的な人間はいないなと思って。何だろうこの色、赤でもない、青でもない、黄色でもない。ドス黒い色だなって。カズ・ハヤシの人間性はそう思ったよ」と説明。その強くてドス黒い挑戦者を倒し、ベルトと一緒には眠らせないと強調した。