バレーボール男子日本代表アタッカーの高橋藍(22)が、Vリーグ1部男子で、昨季覇者のサントリーに加入することが決まった。同クラブが20日、24年7月より選手契約を結ぶことを発表。今夏のパリオリンピック(五輪)後に合流し、10月から新たに始まる「SVリーグ」でプレーする見込み。日の丸のエースが、自身初めての国内リーグで勇姿を届ける。

高橋が決断を下した。クラブからの発表後、自身のSNSで「サンバーズに入団しました! よろしくお願いします!」と喜びを表現した。サントリーには2歳上の兄の塁が所属しており、兄弟プレーも実現することになりそうだ。

日体大在学中の21年東京五輪後に海を渡り、イタリアリーグ1部でプレー。3季目の23−24年は、モンツァの中心選手として準優勝に貢献していた。過去には「強くなることで盛り上げていければ」と、競技発展への思いも口にしていた。

28日に会見を開き、自らの口で契約までの経緯を説明する予定。サントリーも「『大阪から世界へ挑み続ける』というミッションの下、今後もさらなる成長を目指します」と力強くつづった。世界最高峰リーグ実現を目指す新リーグで、高橋が名実ともに“日本の顔”になる。【勝部晃多】

○…今月上旬からB代表合宿に参加中の高橋はこの日、都内の味の素NTCで約2時間、汗を流した。同じく調整中の石川と実戦形式の練習にも参加。キレのあるスパイクやレシーブを披露した。「今は徐々に上げている」と話しており、パリ五輪の前哨戦となるVNL予選ラウンド第2週福岡大会(6月4〜9日、北九州市)からの出場をめどに調整を続けていく。

◆高橋藍 たかはし・らん。2001年(平13)9月2日、京都市生まれ。小2で競技を始め、蜂ケ岡中から東山高へ進学。3年時の20年に全日本高校選手権を制覇。同2月に日本代表初選出。日体大に進学し、21年東京五輪を経てイタリアリーグに挑戦。188センチ。