九州アメリカンフットボール50周年記念事業として行われた「ナカムラロジスティクスpresents九州ボウル2024」(西日本新聞社など後援)が7日、福岡県春日市の春日公園球技場で行われた。

 九州で唯一、社会人アメリカンフットボール1部(X1)スーパーに所属するPLEIADES福岡SUNS(サンズ)と九州の大学や社会人から選抜された九州学生・社会人オールスターが対戦し、38―7とサンズが大差で勝利。スタンドに集まった2172人の観衆にその実力を見せつけた。「見に来られた方はアメフトを初めて見るという方もたくさんいたと思うが、最後まで見てくれた。みなさん楽しんでくれたと思う」とサンズの吉野至代表は全国でも例を見ない社会人と学生が一緒にチームを組んで戦った試合の成功を喜んだ。

 1973年に福岡大や西南大でアメリカンフットボール部が創部したのが九州アメフト界の歴史の始まりとされる。「せっかくの50周年で何もやらないのはもったいない」と吉野代表が今回のイベントを企画、発案し実現した。「全カテゴリーが集ってこのようなイベントができたのはものすごく価値があること」と吉野代表はこの一戦が九州のアメリカンフットボールの強化、普及の起爆剤になることを期待している。今回を第1回として来年以降も続けていく考えだ。

 九州学生・社会人オールスターの村永知仁主将(熊本マーベリックス)は「こんなにたくさんの観客の前でプレーしたのは初めてで、アメフトはこんなに盛り上がるスポーツなんだと感じました。これをきっかけにもっと九州が盛り上がって、将来甲子園ボウルにつながっていけばいいと思います」と話した。

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試合後、集まった観客にあいさつするPLEIADES福岡SUNSの吉野代表
観客と一緒に記念写真に収まるPLEIADES福岡SUNSと九州学生・社会人オールスターの選手たち