9日のロッテ戦(県営大宮)に先発する西武の平良海馬投手(24)が8日、今季初のクオリティースタート(QS)=6回以上投げて自責点3以下=達成をノルマに掲げた。

 先発転向1年目の昨季は23試合に登板し、18回のQSを達成。抜群の安定感を誇り、チーム最多11勝を挙げた。

 今季は初登板だった2日のオリックスとのホーム開幕戦で白星を挙げたものの、6回途中で無失点ながら120球を投じたため降板。「投げすぎたと思うので、次はちゃんとストライクを取りたい」と、この日の投手練習では、特に制球を乱したスプリットを中心に投げる感覚を再確認した。

 西武は開幕投手の今井達也が2戦連続でQSをクリアしたほか、隅田知一郎、松本航、ドラフト1位ルーキーの武内夏暉の3投手も既に1回ずつ達成している。さらにエースの高橋光成が8日に1軍の投手練習に合流。交流戦まで週5日の試合日程が続く中、少なくともハイレベルな6人で先発ローテーションを争う状況になる。平良は「本当にみんないい状態。結果を出し続けるのが大事」と気を引き締めた。

 8日はベルーナドームで約1時間、キャッチボールなどをして調整。マウンドで数球投げる姿もあった。「遊びでナックルを投げていました。まあ、奥の手で。バッターに意識付けしてもらえたら」と冗談を交えながら次戦に備えた。