ガザ地区をめぐる休戦交渉が難航する中、イスラエル軍は侵攻する構えの南部ラファの一部住民に避難するよう呼びかけました。限定的な作戦にむけた動きとの見方もでています。

イスラエルメディアによりますと、イスラエル軍は6日、ビラなどをまいてラファ東部の一部の住民に避難用テントなどを設置したエリアに移動するよう呼びかけました。地上侵攻との関連は不明ですが、ロイター通信はイスラム組織ハマスを掃討するための限定的な軍事作戦が計画されていて、その準備の一環だと伝えています。

また、この動きをめぐり、ガラント国防相は「ハマスが人質解放を拒否したためラファでの対応が必要になった」 とアメリカ側に伝えたということです。

戦闘休止と人質解放をめぐるイスラエルとハマスの交渉は戦闘の終結をめぐって溝がうまらず、「協議は崩壊寸前」との関係者の見方も伝えられています。

こうした中、ラファでは5日、イスラム組織ハマスがロケット砲でイスラエル側を攻撃しました。イスラエル側は兵士3人が死亡したとしてラファを空爆し、パレスチナ側は住民9人が死亡したとしています。