佐津川愛美が主演を務めるホラー映画『毒娘』(読み:どくむすめ)が本日(5日)より公開されたことを記念して、イメージビジュアルと本編映像を解禁された。

 解禁となったビジュアルは、“毒娘”と思われる少女が2人、そろってこちらを見据えているデザイン。両者ともに、目の周りは赤く塗られ、顔の中心には同じく赤で「×」がシンボリックに刻まれおり、真っ赤な衣服を着用した2人の少女。“ちーちゃん”は一人ではないのか?“毒娘”とは一体?この意味深なイメージビジュアルから、悪夢のような謎めいた物語への想像が膨らむ。

 また、同じく解禁された本編映像では、本作のもとになったインターネットの匿名掲示板に投稿されていた投稿文を映像化したシーン。投稿文は、「扉を開けると、うつぶせの娘の上に馬乗りになったKちゃんが笑ってました」と綴られていた。

 映像は、萩乃(佐津川)が初めて“ちーちゃん”を目の当たりにするシーン。洋裁バサミを手に、娘に馬乗りになる“ちーちゃん”の姿を見た萩乃は何とか彼女をいさめようと、萌花に頼まれ買ってきた“ちーちゃん”の大好物のショートケーキとコーラを差し出す。遠慮や良識も持ち合わせていない得体の知れない“ちーちゃん”の悪意の賜物を堪能できる映像となっている。

 本作は、2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、ある新婚家族を襲った実際の出来事をモチーフに、『ミスミソウ』『許された子どもたち』の内藤瑛亮監督がオリジナル脚本(内藤瑛亮・松久育紀)で映画化。

 夫と娘と3人で中古の一軒家に越してきた萩乃。家庭に恵まれなかった彼女にとって、夢に見た幸せな家庭だった。しかし、ある日外出中の萩乃に、娘の萌花の悲痛な声で助けを求める電話がかかってくる。慌てて帰宅した萩乃が目にしたのは、荒れ果てた我が家と洋服をずたずたに切り裂かれた萌花、そして萌花に馬乗りになって大きな鋏(はさみ)を握りしめた見知らぬ少女の姿だった。

 彼女の名前は“ちーちゃん”。かつてこの家に暮らしていたが、ある事件を起こして町を去ったはずだった。彼女の存在は、一見幸せに見えた萩乃たち家族が押し隠そうとしていた“毒”を暴き出し、悪夢のような日々の幕開けを告げる。