韓国・ソウル出身で中国の国民的スターとして知られるチャン・ユーハン(65)が15日、都内で記者会見を行い、10月8日に東京ガーデンシアターで初来日公演を開催することを発表した。

 チャンは、1984年に1stソロアルバム『アイ・ラブ・ミー』を発売し、新人賞を受賞。2004 年にはアメリカに招かれ、ロサンゼルス県政委員会から「アジア傑出芸能人賞」など数々の受賞歴を持つ。また、昨年、中国の国民的娯楽番組で中国版の紅白歌合戦の『春節聯歓晩会』に出演し、再ブレイク。また日本円で60億円という中国の大ヒットドラマ『繁花』(ウォン・カーウァイ監督)で楽曲が使用されるなど、若者の間でもファンが急増し話題となっている。

 これまでに100回以上日本に来ており、日本が大好きだと話すチャン。今回のツアーで日本を公演場所に選んだ理由として、「東京は夢をかなえる場所だと思っています。私にとってここは特別な場所。1982年には3ヶ月間住んで、アルバイト生活をして、その後台湾に戻って音楽活動を始めました。ここには思い出、青春が詰まっているので、ここを選びました。私にとって日本で公演することは夢をひとつかなえること。10月の公演は目の前にきています。すごく期待して楽しみにしています」と話した。

 また、日本公演では「何曲か日本の曲を歌いたい」と話し「何曲歌うかはまだ秘密。でもひとつだけ、『乾杯』を歌います」と、長渕剛の名曲を歌うことを明言。「当日は半分中国語、半分日本語でうたいます」と明かした。

 今回の来日公演は「人生的路(人生の道)」ツアーの一環。このツアーに込めた思いとして「今回の公演は物語にしています。私は80年代から今まで(音楽活動を)やってきたんですが、今回4つのタイトルがあって、タイトルごとに物語にして表現していきます。この40年間に私の人生が全部詰まっていて、皆さんの2時間で私の40年間分を表したいと思いこのタイトルにしました。この2時間には、笑いもあれば、悲しみもある。感動も、たくさんの愛情もある。たくさんの感情が詰まっている公演になっています」と思いを話した。

 なお今ツアーは、日本を皮切りにマレーシア、シンガポール、オーストラリア、アメリカでの公演が予定されている。