群馬サファリパーク(群馬県富岡市)は20日、飼育係にマレーバクに噛みつかれ、ケガをしたと発表。公式サイトには、咬傷事故の詳細、今後の対応を掲載した。

 20日午後12時30分頃、マレーバク展示場、マレーバクの親仔と一緒いた女性飼育員が、ブラッシングを行っていたところ、右腕を噛みつかれ、病院に搬送された。意識はあり、重症。原因については「調査中」とした。

 21日からも通常通り開園。マレーバクの展示は継続するが、間接展示(人と動物が同じ空間に入らない飼育方法)に移し、ブラッシングは中止する。マレーバク親仔見学バスツアーや、関連キャンペーンは早期終了する。

 同パークは「事故に遭われた当園の従業員の体調の回復を心よりお祈り申し上げます。また今回の事故により皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。引き続き再発防止に向け安全管理方法を見直し、労働環境の改善に努めてまいります。今後とも皆様に愛されるサファリパークを目指し尽力してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメントした。

 発表詳細は以下の通り。


■園内で発生したマレーバクによる咬傷事故の発生について

発生日時:2024年5月20日(月)午後12時30分頃
発生場所:マレーバク展示場内
負傷者:女性飼育係

発生時の状況:
屋外展示場内にマレーバクの親仔と飼育係がおり、飼育係が母親のマレーバク(12歳)にトレーニングの一環でブラッシングを行っていたところ、マレーバクが飼育係の右腕に噛みつきました。

負傷者の状況:病院に搬送され治療中。意識あり重症。
原因:調査中

再発防止策:
明日(5/21)から間接展示(人と動物が同じ空間に入らない飼育方法)に移行し、ブラッシングは中止します。展示場の清掃や給餌はマレーバクを獣舎に収容した上で行います。その他にも再発防止策を検討します。

今後の対応:
マレーバクの展示については継続します。マレーバク親仔見学バスツアーの実施見合わせをし、関連キャンペーンは募集期間を早期終了します。明日以降は通常通り開園します。