人気アーティストと考える「洒落顔」の正解【AIKO ONOさん編】vol.2

ファッション同様にビューティも、雑誌「オトナミューズ」が創刊から掲げてきたのは、“シンプルだけど洒落てるメイク”。10年経ってもそのテーマは不滅ですが、シンプルの定義や何がおしゃれ感を作るのかは、変化しているはずです。そこでAIKO ONOさんに、2024年流の「大人の洒落顔」を提案してもらいました。

その人らしさと大人の可愛げが引き立つ
AIKO流、フレンチシックな洒落顔を解説

70年代のジェーン・バーキンをモダンにアップデートしたような、前頁のヨンアさんルックの作り方をレポート。今どきの質感を上手に取り入れることが、今シーズンらしく仕上げるカギ。

トップス¥31,900 (ベイジ,/オンワード樫山 お客様相談室)

可憐さと透明感を引き出すメイクに定評があるAIKOさん。飾り立てるのではなく、素を生かすことに洒落顔の本質はあるという。「その人らしさが第一の“無理のないメイク”が美しいし今の気分。使うファンデーションの量は極力減らしたほうがいいし、口紅も素の唇になじむカラー、質感が旬のムードを生みます。それから、マスカラの塗り方などマイクロパーツへのちょっとしたアプローチで、メイクしていないように見せつつ、エッジや大人ならではの愛らしさを仕込むことができる。美の神は細部に宿ります」

【Base Make-up】
AIKO流・骨格を生かしたフレッシュ肌に魅せるベースメイク

「くすみカバーにはピンクトーンの下地が最適。白いものだと明るくなり過ぎて不自然になることもありますが、ピンク系だと大人にベストなハーフトーンアップが叶えられます。みずみずしい質感を保ちながらの骨格メイクのキーは、パーリーな血色ブラウンのチークを頰に広く入れることと輪郭をマットなベージュやお粉で締めること。いずれも少量で大丈夫です」

〈1〉ピンクベースで半トーンアップ!

aのピンクベースを顔全体に伸ばしてまずはくすみを払い、cのクリームファンデを塗る。顔の内側から外側へごく少量を均一に広げてムラのないベースを作る。クマにはbのコンシーラーの真ん中のオレンジを。付属のチップを使ってポンポンのせる。

朝の化粧水の後、これだけでハリケアまで。デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa SPF50+/PA++++ 35g ¥3,410(エリクシール)

紫外線対策にも。ミネラルコンシーラーパレット ピンクベージュ SPF36/PA+++ ¥4,950(エトヴォス)

カバー力に優れた滑らかテクスチャー。ザ ファンデーション 115 SPF30/PA++ 30g ¥14,300(SUQQU)

〈2〉血色カラーで骨格メイク

頰の平らな部分を中心に、スポンジや指でdの左の血色カラーをタップするように塗布する(右のハイライトカラーも少し混ぜながら)。さらに3のお粉を叩くプロセスの後、フェイスラインにeのトープを大きめのブラシで入れ、輪郭を引き締める。

ベストセラーの限定色。ピーチカラーのブラッシュとピンクゴールドのハイライターがフレッシュなムードを生む。シマリング グロー デュオ X02 ¥4,950(THREE・5月22日限定発売)

「このマットカラーが引き締め役にジャスト」。ミネラライズ スキンフィニッシュ/ナチュラル ミディアム ダーク ¥5,720(M·A·C)

〈3〉パーツ別に塗り分けテカリをオフ

テカリをおさえたいパーツのみにフェイスパウダーを投入!  ブラシを使って、まずは眉まわりと小鼻にふわっと入れる。さらにフェイスラインにも軽くプラスすると小顔効果も。こちらは大きめのパフを使って、ポンポンと叩くようになじませていく。

しっとり感を生み出すアミノ酸系の粉体を高配合。「パウダー特有の白浮きがまったくなく、ごく軽やかなので使いやすい」。ザ ルース パウダー 20g ¥11,000(SUQQU)

AIKO ONOさん
メイクアップアーティスト。2007年に渡米しニューヨークなどでアシスタントとして経験を積んだ後、2009年より日本での活動をスタート。大人の可愛さをさり気なく高める、シンプルでヌケ感のあるルックに定評が。セレブリティからの信頼も厚い。

photograph:YASUTOMO SAMPEI(model), KAZUTERU TAKAHASHI[KONDO STUDIO](still) styling:AKIKO KIZU hair:KAZUKI FUJIWARA make-up:AIKO ONO model:YOUN-A text:CHIHIRO HORIE

otona MUSE 2024年5月号より