「シンプルだけど洒落てる」スタイルの現在地:「定番アイテム」

創刊当時から毎月のように巻頭ファッション特集のスタイリングを手掛けてくれている人気スタイリストの加藤かすみさん。そんな彼女と共に確立したオトナミューズの代名詞“シンプルだけど洒落てる”スタイル——、10年経っても変わらないこと、アップデートした点など、今改めて考えた最新版をお届けします。

スタイリスト 加藤かすみさん
PROFILE_洋品店を営んでいた祖母の影響を受け、スタイリストを志す。大人の女性を魅力的に見せるセンスと、シンプルななかに程よいトレンド感を取り入れる巧みなスタイリングが好評で、ミューズに欠かせない存在。

トレンチ・Tシャツ・デニム、
【定番アイテム】こそ、シーズンごとにアップデートを!

トレンチコート¥154,000(カルメイヤー)、デニムパンツ¥40,700(シチズン オブ ヒューマニティ/共にアパルトモン 神戸店)、Tシャツ¥12,100(アンスクリア/アマン)、ベルト¥12,100(レフィエ/フラッパーズ)、シューズ¥80,300(ヘリュー/ショールーム セッション)、イヤリング¥16,500(IRIS47/フーブス)

シンプルやベーシックという言葉に頼り、シーズンを何回も越えて同じアイテムを着続けるのももちろんあり。ただ、自分がよく着る定番アイテムは、アップデートが大切なんじゃないかなと思います。今季でいうと、トレンチコートはキレイめよりもダボッとしたシルエットのものを。Tシャツはピタッとタイトなものがトレンドですが、大人にはからだのお肉を拾わない地厚なものがよいのでは、と。デニムはというと、こちらもダルッと腰ではくようなシルエットがきています。ちょっとした丈感やシルエットに現れる今っぽさ、それが「なんか洒落てる」を生むポイントだと改めて。

photograph:MAI KISE styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MAYUMI SADA

otona MUSE 2024年5月号より