知らずにやっていると「イタい」と思われてしまうLINEの「おじさん構文」。「○○チャン、元気カナ?」といった妙なカタカナや絵文字の多用など、その文体に隠し切れない下心が見えると、若者の間で話題になっています。 5月14日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、「集英社オンライン」の記事から「進化するおじさん構文」について考察を行いました。

     

スクショされて拡散

「集英社オンライン」によると、令和版・最新の「痛おじLINE」は、「今日は車の展示会に来ています。〇〇ちゃんは元気ですか?」など、聞いてもいない近況報告や挨拶から始まる文章。

また「今日は春の訪れを感じるような柔らかな風が吹いています。〇〇ちゃんという素敵な女性に出会えたことに感謝」など、普段の会話とはかけ離れたポエムのような文章を送り、ドン引きされてしまうおじさんもいるとのこと。

こういったおじさん構文は、スクショされてSNSに拡散されてしまう恐れもあるそうです。

おじさん構文の始まり

こんな奇妙な文章を送るおじさんが存在していることが信じられないという北野。

しかし実際にこういった「おじさん構文」は、その気持ち悪さからSNSで数多く拡散されています。

松原タニシの調査によると、どうやらこの「おじさん構文」の大元は、コンカフェやキャバクラの女性たち。

こういった女性たちがお客さんへの営業メールで絵文字を多用したことで、おじさんが「絵文字を使う方がいいんだ」と思い込み、がんばって似せたLINEを返したことが始まりではないかという説があるそうです。

地下アイドルのSNSでも散見

キャバ嬢は営業のため「おじさん構文」を否定せず、表面上は受け入れます。

佐藤実絵子によると、この構文は地下アイドルのSNSへのファンからのコメントでも多用されているといいます。

佐藤「『〇〇ちゃん、今日もかわいいねハートハートハート』みたいな」

北野「Xとかの投稿でまじめに書いてる人がおるから。これ、みんなが見てるけどかっこ悪くないの?と思うねん」

佐藤「やっぱり、ファンとお客さんの関係も絶対返してくれるじゃないですか」

確かに、大切なファンやお客さんに対して「そのおじさん構文、ダサいよ」とは決して言えません。

おじさん構文はこうして文化として醸成されてきたと考えられます。

すべての起源はキャバ嬢にあり

「今日は車の展示会に来てます」という聞いてもいない近況報告にも、キャバ嬢はきっちり応えてくれます。

佐藤「『えー!一緒に行ってみたい♪』って返ってくるんですよ、絶対」

北野「あっ、だからか!行く気はないけど『一緒に行ってみたーい』」

松原「お客さんとしては来てほしいわけですからね。絶対行かんけど(笑)。で、『君と一緒に乗ったらどんなに楽しいだろうか』で、『春のそよ風に吹かれて…』みたいな。そんな気がするな。続きもんの気がする」

おじさんの近況報告もポエムも、絵文字盛り盛りの文章も、すべてはキャバ嬢が関係していたと考えると納得です。

おじさんへの注意勧告

今回この記事を取り上げたのは「注意勧告」と北野。

北野「自分がやってて、どこにもバレてないと思ったらスクショされて、晒されてますよという注意を」

松原「マジでそれある。バズりに使われてる」

佐藤「ほんとそうですよね。インプレゾンビによって」

北野「自分の中で『これイケてるやろ』と思ったポエムチックなやつが晒されてますよ!」

松原「信じてるからね、キャバ嬢のことは。『俺にだけ優しいんだ』って信じてるから」

悲しきおじさんたちに、北野がアドバイスを送ります。

北野「今日の結論。そこだけ肝に命じとこ。晒される覚悟で送っとこ!」
(minto)