SNSを通じて投資を呼びかける手口で、広島県に住む女性がおよそ1900万円をだまし取られていたことが分かりました。

現金あわせて1922万円をだまし取られる被害にあったのは、東広島市に住む50代の女性です。

警察によりますと、女性は去年6月下旬、「優良株の勉強ができる」とうたったインターネット動画広告から誘導されたSNSで、「初心者交流グループ」への招待役の人物と知り合いました。

女性がこのグループに参加すると、今度は外国為替取引のカスタマーサポート役とされる人物を紹介され、このサポート役から投資アプリをダウンロードするようすすめられました。

女性はサポート役の指示を受け、去年8月から9月までの間に、外国為替取引の名目で指定された口座に10回にわたって合わせて現金1922万円を振り込んだということです。女性が振り込んだ現金を出金しようとしたところ、引き出せず、サポート役からさらに現金の振り込みを要求されため、警察に相談したということです。

女性がダウンロードしたアプリには、あたかも利益が出ているような記載があったということで、警察は2人の人物以外にも組織的な関与の可能性があるとみて、いきさつを調べています。

SNSのグループに招待されて投資名目で現金がだまし取られる被害が全国で相次いでいることから、警察は安易な振り込みをしないよう注意を呼びかけています。