[フランクフルト 4日 ロイター] - 調査会社センティックスが4日発表した3月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス10.5と、5カ月連続で改善し2023年4月以来の高水準となった。

ただ、エコノミストはドイツの「根強い」景気後退(リセッション)に警鐘を鳴らしている。

ロイターがまとめた市場予想のマイナス11.0を上回った。2月はマイナス12.9だった。

センティックスはドイツが特に弱く、センチメントが悪化していると指摘。「データは正しい方向に向かっているが、春の復活という古典的な話はあり得ない」とし、ドイツの経済政策が「欧州中心地の完全な景気回復を妨げている。リセッションが続いている」と述べた。

ユーロ圏の3月の期待指数は前月のマイナス5.5からマイナス2.3に上昇。6カ月連続の上昇で、22年2月以来の高水準となった。

ユーロ圏の現況指数も前月のマイナス20.0からマイナス18.5に上昇。5カ月連続の改善となった。

調査は投資家1267人を対象に2月29日─3月2日に実施した。