[コペンハーゲン 22日 ロイター] - デンマークの海運大手マースクは22日、紅海海域は欧州連合(EU)が安全回復の取り組みを行っているが、引き続き危険が高く、同海域の航行再開は時期尚早との認識を示した。

マースクはウェブサイトに掲載した声明で、他の海運会社が紅海の航行を継続したり、航行再開計画を発表したりしているのは認識しているが、「当社は現状では同様の決断を下せない。現時点では、喜望峰経由のルートが最も合理的な解決策であり、サプライチェーン(供給網)の安定を確保できる方法だ」と説明した。

マースクは1月5日、紅海を迂回し喜望峰を回るルートへと航路を切り替えた。

EUは2月、紅海航路をイエメンの親イラン武装組織フーシ派によるドローンやミサイルによる攻撃から守るために艦船の派遣を開始した。