Promit Mukherjee David Ljunggren

[オタワ 1日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が1日発表した第1・四半期の「ビジネス・アウトルック・サーベイ」によると、企業の業況見通しが約2年ぶりに改善した。全ての地域、業種、企業規模において改善が見られた。

向こう1年で景気後退を予想する企業の数が減ったほか、売上高は今後増加が見込まれている。来年にかけて需要は低調にとどまると想定されたものの、「楽観ムードが戻ってきたことを示す幾つかの兆しがある」という。

一方で物価上昇率が今後2年で3%を超えるとみている企業の数は過去4四半期で初めて減少した。

この結果を受け、短期金融市場が予想する中銀が6月に利下げする確率は約55%から51%前後に小幅低下。また7月に25ベーシスポイント(bp)利下げされる確率も100%ではなくなった。

金融政策の動向に敏感な2年国債利回りは9.4bp上昇して4.281%となった。