Lucy Craymer

[ウェリントン 1日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が1日発表した第1・四半期の失業率は4.3%と、前四半期の4.0%から上昇した。また、就業者数は0.2%減少した。

ロイター調査によるエコノミスト予想は失業率が4.2%、就業者数が0.3%増だった。

民間部門の賃金の伸びは0.8%と、前四半期の1.0%から鈍化した。

キウイバンクのチーフエコノミスト、ジャロッド・カー氏はノートで「人々は労働市場から退出している。労働者に対する需要が減退しているからだ」と指摘した。

労働需給逼迫の緩和はNZ中央銀行にとって朗報。中銀は先月、6会合連続で政策金利を据え置き、インフレ抑制には制約的な金融政策が必要と改めて表明した。

エコノミストは失業率について、今後数カ月上昇を続けると予想している。

NZドルは0.2%安の0.5878米ドル。2年物スワップ金利は6ベーシスポイント(bp)低下して5.045%となった。市場では現在、NZ中銀による今年の利下げ幅は計34bpと見込まれている。