Lucia Mutikani

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した3月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比12.4%減の102万2000戸だった。新築住宅の建設は深刻な中古住宅不足が下支えとなっている一方、住宅ローン金利の上昇で買い手が購入を躊躇していることが示唆された。

2月の一戸建ての着工件数は116万7000戸と、前回発表の112万9000戸から上方改定された。

3月の一戸建て住宅着工の地域別は、北東部、中西部、人口密度の高い南部では減少したが、西部では増加した。

一方、3月の一戸建ての建設許可件数は5.7%減の97万3000戸と5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。全体の建築許可件数は4.3%減で145万8000戸となり、昨年7月以来の低水準となった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「住宅建設業者の年内の大幅利下げ期待が後退していることが、住宅市場の回復の停滞を招いている」と述べた。

全体の住宅着工戸数は14.7%減の132万1000戸と、2020年4月以来最大の落ち込みとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は148万7000戸だった。

5戸以上の集合住宅の着工戸数は前月比20.8%減の29万戸だった。

住宅完成戸数は全体で13.5%減の146万9000戸。