[香港 17日 ロイター] - 関係筋によると、米モルガン・スタンレーと英HSBCは今週、アジア太平洋地域の投資銀行部門で人員削減を実施する。ディールの減少や中国・香港市場の低迷が背景。

モルガン・スタンレーはアジア太平洋地域の投資銀行部門で少なくとも50人の人員を削減する。削減数はアジアの投資銀行部門の人員400人の約13%に相当する。香港と中国本土を拠点とするバンカーが最も影響を受ける見通し。

LSEGのデータによると、同社の第1・四半期のアジア太平洋地域の合併・買収(M&A)助言手数料は41.5%減の3040万ドルだった。

関係筋によると、HSBCも16日に投資銀行部門で人員削減を開始。今週、アジア太平洋地域で約30人のディールメーカーが退社する見通しという。

中国本土と香港では昨年後半から投資銀行部門の人員削減が始まっており、業界関係者は今後も人員削減が増えると予想している。

米バンク・オブ・アメリカ(BofA)は今年1月にアジアの投資銀行部門で約20人の人員を削減。UBS、シティグループなども投資銀行部門を縮小している。