Jonathan Saul

[ロンドン 6日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派が6日、紅海で商船にミサイル攻撃を行い、乗組員3人が死亡した。米中央軍が明らかにした。フーシ派が同海域で船舶攻撃を開始してから死者が報告されるのは初めて。

攻撃により、バルバドス船籍でギリシャ所有の「トゥルー・コンフィデンス」がイエメンのアデン港沖50カイリ付近で炎上した。フーシ派は攻撃を行ったことを認めた。

英大使館は先にX(旧ツイッター)への投稿で「少なくとも2人の罪のない船員が死亡した」とし、国際海運に対するフーシ派の無謀なミサイル発射による不可避の結果だと述べていた。

米中央軍は、少なくとも4人が負傷し、船は大きな損傷を受けたと説明した。

海運関係筋は先に、ミサイル攻撃を受けて船員4人が重いやけどを負い、3人が行方不明になっていると述べていた。

船を運航するギリシャの会社によると、乗組員20人と武装警備員3人の状況は不明。国籍はフィリピン人15人、ベトナム人4人、スリランカ人2人、インド人1人、ネパール人1人という。

英国の海事機関UKMTOは、連合部隊が同船と乗組員を支援していると述べた。

フーシ派はパレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦うイスラム組織ハマスへの連帯を示し、昨年11月から紅海で商船への攻撃を繰り返している。