Yimou Lee Fabian Hamacher

[花蓮(台湾) 4日 ロイター] - 台湾で3日に発生したマグニチュード(M)7.2の地震で、死者が10人に増えた。負傷者は1067人。当局が明らかにした。

震源に近い東部の花蓮では、山間部の道路の寸断で鉱山に取り残されていた6人が4日、ヘリコプターで救出された。花蓮で建物内に閉じ込められていた人も全員救助されたが、300回以上の余震が発生しており、多くの住人が戸外で一夜を過ごした。

国立公園内のホテルに向かっていた従業員約50人が行方不明となっていたが、大半が無事に見つかった。

地震は3日午前に発生。花蓮に主な被害が出ている。首都台北でも建物が激しく揺れたが、被害や混乱は小規模にとどまった。

有名観光地、太魯閣(タロコ)国立公園内のホテルに勤務する約50人の大半が無事に見つかったが、公園につながる道路の寸断で公園内に複数あるホテルなどに660人が取り残されている。渓谷の入り口に近いハイキング・コースで新たに1人の遺体が見つかり、死者は10人となった。現地では道路の復旧作業が続けられている。

鉄道管理当局によると、花蓮に向かう鉄道路線は4日に予定より早く再開されたが、同市北部郊外の駅は損傷し閉鎖されている。