[ブラジリア 29日 ロイター] - ブラジル政府は、3月の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が予想外の赤字となったにもかかわらず、許容範囲を考慮すれば、今年の財政収支目標を達成できるとの見通しを示した。

財務省が29日公表したデータによると、3月のプライマリーバランスは15億レアル(2億9380万ドル)の赤字となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は15億レアルの黒字だった。

それでもロジェリオ・セロン国庫局長は、市場予想との差異は小さく、第1・四半期の結果は引き続き、今年のプライマリーバランス黒字化の目標が達成される「合理的な可能性」を示していると述べた。

政府は2024年にプライマリーバランスの赤字解消を目指しており、対国内総生産(GDP)比プラスマイナス0.25%ポイントの許容範囲を設定している。過去12カ月の赤字額はGDP比2.2%に相当する。

3月の純歳入は過去最高の税収が追い風となり、実質ベースで前年同月比8.3%増の1639億レアルとなった。総歳出は4.3%増の1654億レアルだった。

第1・四半期のプライマリーバランスは194億レアルの黒字となり、黒字幅は前年同期比39.8%縮小した。