連合秋田の2024年春闘に関する中間集計によると、組合員数300人未満の中小企業労組の賃上げ平均妥結額(加重平均)は、10日時点で月額1万2123円となった。前年同期と比べ4584円上昇し、連合が公表した同規模の組合の全国平均1万2097円(4日時点)を26円上回った。

 連合秋田は、首都圏大企業を中心とした高水準の賃上げの波が、県内中小企業にも波及してきたとの見方。曽我章生事務局長は「物価高を踏まえた組合員の切実な賃上げ要望に企業が応え、全国平均を上回る勢いになっている。人手不足を背景に、企業側が県外への人材流出に対する危機感を持っていることが要因ではないか」と話した。