体制変更は、鎌田大地の去就に影響しないのだろうか。

 ラツィオはシーズン残り約2カ月でマウリツィオ・サッリ前監督が辞任した。後を継いだイゴール・トゥドール監督は、それまで出場機会に恵まれていなかった鎌田を積極的に起用している。

 トゥドール監督は初陣となったセリエA第30節ユベントス戦で鎌田をボランチとして先発起用。続くコッパ・イタリア準決勝第1レグでは終盤から投入した。リーグ前節ローマダービーでは再びスタメンに抜擢。チーム事情もあり、トップ下の2列目でプレーさせている。
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 サッリ体制で出番を失っていただけに、監督交代で鎌田にとって状況は良くなりつつあるという見方が大半だ。実際、トゥドールはたびたび鎌田に賛辞を寄せており、高く評価していることがうかがえる。それだけに、一時は退団確実と言われた去就についても、残留の可能性が注目され出した。

 だが、『Il Messaggero』の報道としてラツィオ専門サイト『Lazionews24』が4月9日に伝えたところによると、鎌田はトゥドールに今季限りでの退団の意志を知らせたという。延長オプションを行使しなければ、鎌田は夏に再びフリーで移籍可能となる。

 同じIl Messaggeroの報道として『La Lazio Siamo Noi』などが伝えたところによれば、ラツィオとトゥドールも先を見据えているのかもしれない。指揮官はヴェローナ時代に指導した“愛弟子”アントニン・バラーク(フィオレンティーナ)の獲得を求めているという。

 La Lazio Siamo Noiは、バラーク獲得が「もはやどんどん首都から遠ざかっているカマダに代わる補強」だと報じた。一方、『calciomercato.com』はルイス・アルベルトの代役候補と伝えている。

 ラツィオはチーロ・インモービレやルイス・アルベルトなど、これまでチームの屋台骨だった主力が去り、新たなサイクルに向かうとの報道が絶えない。そこには鎌田もいないのか。いずれにしても、今後の進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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