ラツィオがイゴール・トゥドール監督を招聘してから、鎌田大地のシーズンは大きく好転した。

 マウリツィオ・サッリ前監督の下で出場機会に恵まれていなかった鎌田だが、トゥドール就任からリーグ戦では全試合で先発出場。4月19日のセリエA第33節ジェノア戦では、第4節以来7か月ぶりとなるアシストも記録し、1−0の勝利に貢献している。

 鎌田は67分、フェリペ・アンデルソンにボールを預けてからボックス内に飛び込むと、リターンを折り返してルイス・アルベルトの決勝点につなげた。試合後、鎌田は喜びを口にしており、トゥドール監督からは賛辞が寄せられている。

 地元メディアの評価も上々だ。

『TUTTOmercatoWEB』は7点と高い採点。「未来を変えるシーズン終盤戦になるか? それは誰にも分からない」と、注目される去就問題に触れつつ、鎌田のパフォーマンスを称えた。

「数週間前から我々は別の選手を見ている。クオリティがあるが、ピッチ全体をカバーする運動量もある。決勝点は彼がアシストした。ほぼ完璧だ」

 同じ7点のラツィオ専門サイト『Lazionews24』も、「不確実なところもあったが、時間とともに彼も良くなっていった。決勝点のアシストはミリ単位で完璧だった」と、決定的な仕事を称賛している。

 大手紙『Gazztta dello Sport』は、「一瞬も止まらず。明晰にルイス・アルベルトへ先制点のボールをお膳立て」と、6.5点をつけた。

『calciomercato.com』も6.5点。「ボールや相手を追いかけて走る苦労を味方に任せ、歩いているかのようだった。しかし、常にプレーの中心にあり、攻守両面に度を越すことなく関与」と伝えた。
【動画】伊メディアが絶賛した鎌田の絶妙アシスト
 同じく6.5点の『RomaToday』は、「ついに日本人選手が素晴らしい試合をした。アシストに加え、ボールを追い、デュエルに勝利」と、鎌田が“ブレイク”したと報じている。

 ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、及第点の6点評価。「クレイジーなまでのパフォーマンスではなかった」としつつ、「だがラツィオに来てからベストのひとつだ」と続けた。

「日本人選手は何度もトライし、シュートを打った、少なくとも試みた数少ないひとりだった。先制点の場面で彼のパスが決定的だったことは言うまでもない」

 サッリ体制で辛口批評も少なくなかった鎌田だが、存在感と評価はうなぎ上りだ。去就はともかく、このまま好調でシーズンを締めくくられることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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