優勝に王手をかけ、タイトルを決める一戦で、ベンチスタートになったのはなぜなのか。

 セルティックは5月15日、スコティッシュ・プレミアシップ第37節で、キルマーノックに敵地で5−0と勝利した。引き分けでも王座維持が決まるなか、先発出場した前田大然の1得点・1アシストなどで4位を相手に快勝。3シーズン連続54回目の優勝を決めている。
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 前田のほかに旗手怜央も先発出場したセルティックだが、スタメンリストに古橋亨梧の名前はなかった。ブレンダン・ロジャーズ監督はエースではなく、アダム・アイダを先発に起用している。古橋は4−0と大勢が決まったなか、62分の前線入れ替えで途中出場した。

 セルティック専門サイト『Celts Are Here』によると、ロジャーズ監督は試合前、前線の人選について、「ピッチがトリッキーで、特にキルマーノックのマンツーマンのプレーから、最初をかわすのが大変なときがあるので、アイダがいればそのプレッシャーをかわせる。もちろん、少しフィジカルも出せる。だから彼が入った」と説明している。
「2人の異なるタイプのストライカーがいるのは素晴らしいことだと思う。どちらも速く、かたやよりフィジカルで、もうひとりはスピードと動きがある。だからこの試合ではアイダを使えて、キョウゴは必要なら途中出場と感じた」

 結果的に、アイダが立ち上がりに先制点を奪ったことで、勢いに乗ったチームは快勝でトロフィー獲得を決めた。指揮官の選択がヒットしたかたちだ。

 アンジェ・ポステコグルー前監督が去り、ロジャーズ体制となった今季、新指揮官のスタイルで古橋が過去2シーズンよりも苦しんだのは周知のとおりだ。優勝決定戦での起用は、今後に影響あるのか。古橋とロジャーズのこれからが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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