現地時間4月30日、バイエルンはチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグでレアル・マドリードをホームに迎える。同試合を目前に控えた29日、複数の負傷者がトレーニングに戻ってきたようだ。ドイツメディア『スカイスポーツ』が前日練習の様子を伝えている。


 今シーズン、ブンデスリーガでは無敗を続けるレヴァークーゼンに独走を許し、12連覇を逃したバイエルン。DFBポカールでも3部のザールブリュッケンに不覚を取り、2回戦敗退となっていた。


 そんななか、今季唯一タイトルが狙えるCLでは、現在ベスト4へ進出している。コペンハーゲン、ガラタサライ、マンチェスター・ユナイテッドと同居したグループAを5勝1分と無敗で終えると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオを2戦合計3−1で撃破。準々決勝では、現在プレミアリーグで優勝争いに身を置くアーセナルと激突し、2戦合計3−2で激闘を制す。直近の3シーズンはすべてベスト8で大会から去っていたが、優勝した2019−20シーズン以来となる準決勝進出を果たしていた。


 4シーズンぶりに欧州の頂点を目指すバイエルンは、シーズンも終盤に差し掛かり、直近の数試合は相次ぐ負傷者に悩まされてきた。だが、レアル・マドリードとの決戦を目前に控え、多くのケガ人が戻ってきた模様だ。『スカイスポーツ』によると、恥骨を痛めていたドイツ代表FWレロイ・サネ、筋肉系トラブルに見舞われていた同代表MFジャマル・ムシアラ、足首を負傷していたフランス代表DFダヨ・ウパメカノ、左ハムストリングの肉離れを負っていたドイツ代表FWセルジュ・ニャブリが既にトレーニングセッションをこなしたという。27日に行われたブンデスリーガ第31節フランクフルト戦(○2−1)に先発出場しながら、足首のケガにより前半途中で交代を強いられていたオーストリア代表MFコンラート・ライマーも、トレーニングで汗を流したようだ。


 一方で、ライマーと同じくフランクフルト戦でひざを負傷し、ハーフタイムに韓国代表DFキム・ミンジェと交代していたオランダ代表DFマタイス・デ・リフトは、前日練習に姿を見せなかったようだ。右内転筋を痛めているフランス代表FWキングスレイ・コマン、左ハムストリングの肉離れと診断されたフランス人DFサシャ・ボエ、左ひざ前十字じん帯断裂により長期離脱が続く元セネガル代表DFブナ・サールらとともに、レアル・マドリード戦は欠場する見込みだ。


 バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督は前日会見にて、ライマーが復帰できることを示唆しつつも、サネとムシアラについては「土壇場での判断になる」と明かしていた。また、前日会見の段階では既にチーム練習に合流していたニャブリについては、「彼は必ずゴールを決めてくれる。どうしてかと聞かれて答えがあるわけではないが、そうなる予感があるんだ」という言葉で、活躍を“予言”した


 バイエルンとレアル・マドリードのCL・準決勝ファーストレグは、日本時間で4月30日の28:00(5月1日の4:00)にキックオフを迎える。