Vポイント公式SNSが、アクセス集中のためポイントの使用や残高確認ができなくなったトラブルについて23日謝罪した。

 三井住友フィナンシャルグループ(FG)が展開する「Vポイント」とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の「Tポイント」が22日に統合し、新生「Vポイント」としてサービスを始めた。楽天グループなどポイント経済圏で先行する携帯各社に対抗する狙い。ただサービス初日からポイントの使用や残高確認ができなくなるトラブルが発生していた。

 投稿では「2024年4月22日(月)より、モバイルVカードおよびVポイントアプリがご利用しづらい事象が発生しております」と報告し「ご利用いただけない場合、しばらく経ってから再度ご利用ください」と呼びかけた。続けて「お客さまにはご不便、ご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪。

 新生「Vポイント」会員数は、Tポイント、Vポイントそれぞれの重複を除くと単純合算で計8600万人。Tポイントの提携先だった国内15万5千店に加え、国内750万店を含む世界1億店のビザ加盟店で使える。

 Tポイントは2003年に生まれた共通ポイントの草分け的存在。名称はなくなるが、既に持っているTポイントとプラスチックのTカードはそのまま使える。アプリの手続きで新生Vポイントとして合算もできる。支払い時にTポイントがたまる提携先はVポイント提携先になる。

 Vポイントは三井住友カードのクレジットカードの支払いや三井住友銀行の利用などでたまる。知名度の高いTポイントと組み、銀行やクレジットカード、証券などを一括管理できる金融サービス「オリーブ」に顧客を引き込む狙いもある。