人気絵本作家で児童文学作家のあんびるやすこさんの作品展が高知市で開かれています。

田村 優介アナウンサー
「館内、かわいらしいイラストがたくさん展示されています。こちらは人気シリーズ「ルルとララ」の原画なのですが、私の目の前にゼリーがあるかのようです。このプルンプルンとした質感が絵から伝わってきます」

県立文学館で開かれている「あんびるやすこ作品展」。あんびるさんは「ルルとララ」や「魔法の庭ものがたり」などのシリーズを手がける絵本作家で児童文学作家です。

会場には原画やイラストを描く際に使った道具などおよそ200点が展示され、それぞれのシリーズの最新作の原画も初公開されています。

あんびるさんの作品には子供向けならではの工夫も見られます。児童書には楽しんで読めるように、ほとんどの本に1ページに1つ以上のイラストを挿入。小学生の女の子2人が菓子店の店長を務める絵本「ルルとララ」では小さな子供も真似して作れるよう、火や包丁を使わないレシピがたくさん紹介されています。

主人公の魔女シルクが魔法を使わず洋服の直しをする「なんでも魔女商会」シリーズ。作品展では原画の展示以外に主人公シルクのアトリエを再現したコーナーがあり、より絵本の世界を楽しむことができます。

あんびるやすこ作品展担当
県立文学館・川島 禎子 主任学芸員
「カラフルなのにまとまっているイラストであるとか、ケーキや洋服の質感とか非常にビックリするように美しいので、お花も全部詳しい人が見たら種類が分かるっていうような感じでリアルさにこだわっているなという感じもするので、そういうところを見てほしいなと思います」

あんびるやすこ作品展は県立文学館で6月16日まで開かれています。