県内のサクラは今週末からが見頃とみられますが、県南部ではすでに満開になっているサクラもあります。仙台市中心部からは車で1時間弱、白石市南町の常林寺です。
竜宮門と呼ばれる朱色の山門とサクラの組み合わせが美しいですね。このサクラは「エドヒガンザクラ」という品種で、その名の通り彼岸の頃=3月20日頃に開花します。今年も3月19日に開花したということで今がまさに満開です。

境内にはシダレザクラやヤマザクラなどおよそ30本のサクラが植えられています。

そして、こちらにあるのも先ほどと同じエドヒガンザクラですが、こちらも見事ですね。樹齢はおよそ400年ということなので江戸時代初期からここに植えられているそうです。2008年には白石市の天然記念物に指定されています。

常林寺は1325年=鎌倉時代の創建、来年700年の節目を迎える白石市で最も古い寺です。エドヒガンザクラが県内で最も早く開花する寺としても有名で、毎年、県の内外からサクラを見るために訪れる人も少なくありません。4日も写真を撮る人の姿が見られました。

日本にはサクラが600種類以上あると言われていますが、エドヒガンはそのうち10種類ほどしかない野生の品種で、このエドヒガンザクラとオオシマザクラという品種をかけ合わせてできたのがあのソメイヨシノだと言われています。つまりソメイヨシノの親にあたる品種なんですね。

常林寺には様々な品種のサクラがあり、ソメイヨシノやシダレザクラは今週末から来週にかけて見頃になりそうです。普段は夜はライトアップしていないので、ぜひ、明るいうちに遊びに来てみてはいかがでしょうか。