ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで球団を解雇されてから約２週間が経過。捜査当局やMLBが実態把握に乗り出す騒動にまで発展しているが、日米では“大谷像”に相違があるようだ。
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「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、みんなに嘘をついていた」

　大谷は現地３月25日に声明を発表し、身の潔白を主張。だが、「なぜ水原氏が大谷の口座にアクセスできたか？」という重要な点には触れずに会見を終えた。そんな大谷に対し、米国では疑いの目が向けられているのも事実だ。

　米メディア『OutKick』は、「大谷には答えるべき質問が、まだたくさんある」としたうえで、今回の違法賭博問題について言及。「ファンやコメンテーターは、通訳がどのようにして彼の口座にアクセスできたのか疑問に思っている」と懐疑的な見方を示し、さらにこう続けた。
 「しかし、何人かの元通訳のなかには、一緒に仕事をした選手の銀行口座にアクセスできたと名乗り出る人間もいた」

　また『週刊文春』が「水原氏が日本ハム在籍時に米国のカジノへ通い、選手に賭け方を指南していた」と報じたことや、水原氏の「カリフォルニア大学リバーサイド校卒業」という学歴に対し、大学側が「在籍した事実はない」と否定したことについて触れ、同メディアは水原氏を非難した。

「大谷の資金を考慮すると、水原氏がそうしようと思えば、合法のスポーツベッティングをするのは簡単だろう。財力に乏しくギャンブル歴が長い通訳は、違法ブックメーカーからすれば都合の良い存在と見なされる」

　そして、同メディアは「これらはいずれも大谷の発言内容を完全に証明するものではない」としながらも、「大谷の知らないところで水原氏がスポーツに賭けていたという考えは信憑性が高い」と私見を述べた。

　いまだ完全には疑念が払拭されていない大谷。捜査当局によって、身の潔白が証明される日はいつ訪れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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