4月6日(現地)、トミー・ジョン手術からの復帰を目指すウォーカー・ビューラーが3Aで2度目のリハビリ登板をこなし、4.2回を2安打無失点、6奪三振と好投。22年6月以来のメジャー復帰にまた一歩近づいた。

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 3月31日の今季初登板では3.1回3安打2四球4失点という結果だったビューラーだが、6日は最初の3イニングをパーフェクトに抑え、うち三振が5つと上々の滑り出し。4シームは最速95.9マイルを計測し、大きな軌道のカーブやカッターも効果的だった。

 5回途中、球数が65に達したところで降板した背番号「4」の右腕は清々しい笑顔を浮かべ、その表情からも順調な調整ぶりが感じられた。

 2015年、ドラフト1巡目(全体24位)指名で強豪バンダービルト大からドジャースに入団したビューラーは17年にメジャーデビュー。18年は新人王投票3位、14勝を挙げた19年、16勝を挙げた21年はオールスターに選出されるなど主戦投手の一人として活躍し、20年にはワールドシリーズ優勝にも貢献している。 地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』によると、球団は次回登板の後に改めてビューラーの状態を確認し、メジャーに昇格させるかどうかを決めるとのこと。当初は5月〜6月とみられていたメジャー復帰だが、早ければ4月中にもチームに合流する可能性があるという。

 メジャー通算勝率.742(46勝16敗)を誇り、「負けない投手」としても名を馳せるビューラー。タイラー・グラスノー、山本由伸に続き、この実力者が完全復活となれば、ドジャースの先発投手陣はさらに強力な布陣となるに違いない。

構成●SLUGGER編集部

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