今永昇太の株が急上昇している。シカゴ・カブスに移籍した左腕は、MLBデビューとなった現地4月1日のコロラド・ロッキーズ戦で6回92球、被安打2、奪三振9、四死球0で無失点。5回2/3まで被安打0と衝撃の投球を見せ、初先発・初勝利を飾った。

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 2戦目となったロサンゼルス・ドジャース戦でも抜群の内容を見せた。強力打線を相手に4回を投げて被安打2。好調の大谷を空振り三振と三邪飛に抑え込んだ。4回裏のカブスの攻撃時に2時間51分の雨天中断となったため、今永は4回無失点でマウンドを降りた。

 2試合計10回を投げて被安打はわずか「4」で無失点。四死球は0とメジャーの滑るボールや硬いマウンドにも十分に適応している。

 そんな今永が初の栄冠に輝いた。米メディア『Bleacher Report』による「ルーキー・オブ・ザ・ウィーク」に選出されたのだ。同メディアは、「この数シーズン、日本で活躍してきたイマナガにとって、米国でのプレーはこれまでのところ順調だ。MLBデビューとなったロッキーズ戦は被安打2、奪三振9で6回無失点。続くドジャース戦も4回を完封した」とし、数いる新人のなかで最も活躍したと評した。
  今永の選出には、カブス専門メディア『Inside The Cubs』も喜んだ。「チームの新スター選手が、ルーキー・オブ・ザ・ウィークに選ばれた。30歳の新人は素晴らしいスタートを切っている。まだ四球も得点も許していない。シカゴにとってオフ最大の補強は、フロントが望んでいたもの以上の結果をもたらした」と手放しで褒め称えた。

「MLBの基準で見れば新人となるが、イマナガは日本で実績のある投手だ。いまのところ米国の試合にうまく適応している。ファンも安堵しているだろう」

 次の登板は現地13日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦とみられている。MLB3戦目となる投球にも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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