自慢の強力打線が爆発も、ブルペン陣に厳しい意見が寄せられている。

 現地4月12日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でサンディエゴ・パドレスと対戦し、両軍合わせて8本のアーチが飛び交った空中戦はパドレスが8対7で競り合いを制した。「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は3試合ぶりの4号ソロ弾を含め3安打の猛打賞を放つも、チームは2連敗を喫した。

 大谷は初回に95マイル(約152.8キロ)の直球を打ち返すと、打球は左中間にぐんぐん伸びていき、そのままスタンドに着弾した。この一打で松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキースなど)氏が持つ日本人最多175本塁打に並んだ。

 2点ビハインドのドジャースは2回裏、5番マックス・マンシーが2試合連続となる3号ソロ、なおも2死一、二塁から1番ムーキー・ベッツがリーグ単独トップに並ぶ6号3ランホームランを左中間に突き刺すなど、この回だけで4点を奪取し、5対3で逆転に成功した。

 さらにドジャース打線の勢いは止まらない。3回裏には6番テオスカー・ヘルナンデスが右中間に5号2ランを叩き込み、7対3。3イニング連続となる怒涛の一発攻勢で試合を有利に進めた。

 序盤に3点を失った先発の山本由伸だったが、3回以降は無失点。5回までを投げ、6個の三振を奪う粘りのピッチングで、勝利投手の権利を得て降板。中継ぎ陣に後を託した。

 ところが2番手のダニエル・ハドソンがジェイク・クローネンワースにソロホームラン、7回には3番手のライアン・ブレイシアが四球、右安打で1死一、三塁のピンチを招くと三ゴロの間に1点を与え、リードは2点に。なおも2死二塁で、この日2安打と好調な2番フェルナンド・タティースJr.に痛恨の一発を打たれてしまい、7対7の同点。山本の2勝目を消してしまった。

 大谷は5回に先発のマイケル・キング、そして7回には3番手の松井裕樹と対戦し、2打席連続で二塁打をマークするも、得点にはつながらず。ドジャースは8回以降3投手の継投でゼロに封じていたが、延長11回にパドレスについに1点を勝ち越される。その裏、相手守護神のロベルト・スアレスが10回2死から引き続き登板。無死二塁からスタートするタイブレークも、ドジャースは三者凡退に仕留められゲームセット。今シーズン初の連敗を喫した。
  4本のアーチが飛び出すも、最大4点のリードを守れず敗北を喫したドジャース。なかでも、終盤のリリーフ陣の出来には地元メディアから辛口な意見が寄せられた。

 ロサンゼルスの日刊紙『Los Angeles Times』は「パドレスに敗れたドジャースはブルペン陣の苦境を隠せない」と痛烈な見出しを打ち、戦犯となった中継ぎに苦言を呈した。

 同紙は冒頭、「ショウヘイ・オオタニは、初回に記念すべきホームランを放ち、5回と7回には二塁打を打ち、ドジャースの強力スラッガーは4本塁打、10二塁打、9打点をマーク。ここ8試合は打率.458(35打数16安打)と好調だ」と、長打を連発する大谷の打棒を大絶賛した。

 しかし、「ドジャースは6回と7回にブルペン陣が4点を失い、延長11回にも失点した」と批判。「ブルペンは7対3のリードを保つことができず、パドレスの猛打を浴びて同点に追いつかれた」と厳しく指摘した。

 看板の強力打線は好調も、ブルペン陣に課題を残す結果となったドジャース。今日の試合は、強打のパドレス打線相手にその弱点が如実に現れてしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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