現地時間4月20日(日本時間21日、日付は以下同)、ウエスタン・カンファレンス第7シードのロサンゼルス・レイカーズは、プレーオフ1回戦で第2シードのデンバー・ナゲッツと対戦。敵地ボール・アリーナでの第1戦に103−114で敗れ、シリーズ戦績を0勝1敗とした。

 両軍のスターターは、レイカーズがディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスの5人。対するナゲッツはジャマール・マレー、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ニコラ・ヨキッチと、ともにベストラインナップでゲームに臨んだ。

 昨プレーオフのカンファレンス決勝と同じカードとなったこのシリーズ。その際はナゲッツがスウィープでレイカーズを下し、そのまま初王座へと駆け上がったが、第1クォーターはその時の借りを返すかのように、レイカーズが試合を優位に進める。

 レブロンがいきなり12得点に5アシストとオフェンスを力強く牽引し、フィールドゴール成功率61.9%、3ポイント成功率42.9%とショットを高確率で沈めて33−25と8点のリード。第2クォーターもレブロン&デイビスが得点を稼ぎ、一時12点差をつける。
  しかし昨季王者がこのまま黙っているはずもなく、残り6分から10−0のランを仕掛けて一気に同点に。その後は一進一退の攻防が続き、タイスコアのまま前半を終えるかと思われたが、残り0.8秒、千両役者の“キング”レブロンがディープスリーを沈め、60−57とレイカーズの3点リードで後半に突入した。

 第3クォーターも残り5分までは互いに一歩も譲らない展開が続いたが、以降は均衡が崩れる。レイカーズにシュートミスやターンオーバーが目立ち始めた隙を見逃さず、ナゲッツが残り4分半から13−0の猛攻を仕掛け14点リードを奪取。一気に引き離されたレイカーズは、78−89と11点のビハインドを背負って第4クォーターを迎えた。

 勝負のラスト12分、レイカーズはヨキッチ不在の間に差を詰めたかったが、セカンドユニット中心の相手に逆に15点差まで拡大される。一時は6点差まで迫るも、反撃はここまで。チャンピオンの底力を存分に見せつけたナゲッツが、余裕すら感じさせる試合運びで快勝を収めた。 この試合、八村はディフェンス面で大役を任された。相手の絶対的な大黒柱、ヨキッチとのマッチアップ。結論から言って活躍を許したものの、フィジカルを生かして懸命に対抗しつつ、チームメイトとのダブルチームを駆使して何とかスローダウンさせようと奮闘した。

 オフェンス面では第1クォーター残り3分13秒、レブロンのアシストを受け右ウイングから今季絶好調の3ポイントをヒット。直後の残り2分55秒に一度ベンチに下がるも、残り1分29秒にすぐさまコートに戻された。

 第2クォーターは残り7分37秒、ヨキッチと出番を合わせるかのように登場。同点に追いつかれた残り2分39秒、悪い流れを断ち切るべくマレーとの1オン1からミドルジャンパーを沈めてみせた。
  スタートからコートに立った第3クォーター、残り5分26秒にはゴール下でパスを受けてポーターJr.のファウルを誘発し、獲得したフリースローを2本とも成功。残り3分44秒にいったんベンチへ下がるも、第1クォーターと同様にわずか1分半ほど休んだだけで再び試合に戻った。

 ベンチ出場のトーリアン・プリンスの調子が良かったこともあり、第4クォーターは残り2分半まで出番なし。最終的なスタッツは、30分54秒のプレータイムで7得点(フィールドゴール2/4、3ポイント1/1、フリースロー2/2)、3リバウンド、1アシストと、少ないシュート機会を高確率で決めたほか、フィジカルに秀でた選手が多い相手にインサイドで身体を張って対抗した。

 昨年のシリーズ、そして今季レギュラーシーズンと合わせて対ナゲッツ戦8連敗となったレイカーズ。第2戦は中1日空いて22日、同じく敵地ボール・アリーナで行なわれる。何とか勝利を掴み、シリーズ成績を五分に戻して第3戦からのホームゲームに臨みたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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