日本人左腕の勢いが止まらない。

 現地4月26日、今永昇太(シカゴ・カブス)が敵地で吉田正尚が所属するボストン・レッドソックス戦に先発登板し、6回1/3(88球)を投げ5安打7奪三振1四球1失点の好投。チームが7対1で勝利を収め、ナ・リーグトップに並ぶ4勝目をマークした。

 今永は初回を三者凡退に抑えると、2点の先制をもらった2回は先頭打者をストレートで空振り三振に斬って取るなど、3人を料理。3回も連続三振を奪うなど、レッドソックス打線をノーヒットに抑える快調なピッチングを序盤から見せつける。

 しかし4回に、2番タイラー・オニールに外角高めの速球をセンター左に運ばれるソロホームランを浴び失点。そのあと四球、右安打で1死一、二塁のピンチを招くが、後続をしっかり抑えて追加点を許さなかった。

 日本人ルーキーは5回以降も速球、スライダー、カーブ、スプリットなどを織り交ぜながら相手打線を翻弄。テンポの良いピッチングでゼロを刻み込む。

 6点のリードをもらった今永はメジャー最長となる7イニング目も続投。先頭打者を内野安打で許し、次打者を右飛に打ち取ったところで球数が88球に達し、左腕はここで降板。後を受けたキーガン・トンプソンが反撃を抑え、今永は1本塁打を含む5安打1失点。メジャー初先発から計5失点(自責3)しか喫しておらず、防御率は驚異の「0.98」と1点台を切っている。
  4勝目をマークした今永は両リーグトップタイに浮上。5試合に登板し、27.2回を投げ防御率0.98(リーグ2位)、28奪三振(リーグ16位)、WHIP0.80(リーグ3位)。なかでも、「与四球率0.98」はメジャートップと驚異の四死球の少なさを誇る。

 地元紙『Chicago Tribune』のカブス番記者を務めるメーガン・モンテムーロ氏は試合途中にX(旧ツイッター)を更新。「ショウタ・イマナガにとって、またしても素晴らしい登板となった。カブスがレッドソックスを7対1でリードするなか、7回もマウンドに向かった」と賛辞を送る。

 続けて、「イマナガは今季ベストの6.1イニングを投げ、ボストンを1失点、5安打に抑え与四球1、奪三振7。彼は5回の先発で防御率0.98を記録している」と投球内容を記したうえで、日本人左腕のパフォーマンスに感服している。

 ルーキーながら、もはやカブス先発陣に欠かせない存在感となっている今永。破竹の勢いは止まらない。

構成●THE DIGEST編集部

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