池井戸潤の同名小説をドラマ化した新シリーズ「花咲舞が黙ってない」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系)が、4月13日(土)にスタート。このたび、本作に出演する今田美桜、山本耕史、菊地凛子にインタビューを実施し、演じる役柄や楽しみにしているシーンなどについて聞いた。

■舞と相馬の関係が魅力的

銀行の悪事に真っ正面からぶつかる花咲舞を今田、舞とバディを組む相馬健を山本、舞の前に立ちはだかる上層部の刺客・昇仙峡玲子を菊地が演じる。

今田:杏さんが主演されていた同シリーズ(2014、2015年、日本テレビ系)を見てすごく元気をもらっていたので、まさか私が舞ちゃんになれるとは驚きました。

山本:当時も痛快なドラマでしたが、今回この時代にやることによってまた違ったアプローチができるのかと思うと楽しみです。とても面白くなる予感がしています。

菊地:私は前シリーズのどの役を演じるんだろうと思っていたら新キャラで。どう舞と関わっていくのか楽しみにしてください。

山本:「花咲舞が黙ってない」は悪者を立場が弱い者たちがなぎ倒す、時代劇でいうところの活劇のような爽快さがあります。今回はより爽快さが増しているような気がします。

今田:困っている方を助けたいという舞ちゃんを相馬さんが大きな愛で包み込んでくれている。2人の関係性も魅力的です。

菊地:キャラクターもいいですよね。特に舞は現代にぴったりというか。発言しにくい世の中で、舞のような黙っていられない人がいるのは救われます。そして、その姿を見て私自身も鼓舞されて活力になる…。元気をもらえる作品になるんじゃないかな。

■それぞれが感じる役の魅力

大手銀行の窓口係だったが、突然、本部の臨店班に異動になった舞。元融資マンの相馬と共に、支店で巻き起こる事件や不祥事を解決することに。そんな彼女たちの前に、銀行の利益のために不祥事を隠蔽する特命任務に就いた昇仙峡が現れ、対立していく。

今田:舞ちゃんは忖度や権力とか関係なく、ズバッと悪事に切り込んでいく真っすぐな女性。私自身、あまりズバズバ言えないので格好良いなと思っています。

山本:相馬は舞さんを支えるバディ的な存在。やる気があるのかないのか分からない人物ですが、共に成長していく部分もあります。

菊地:昇仙峡は、頭脳明晰でエリート中のエリートという、女性初の頭取も夢ではない人物。最初は舞に憧れられるので、強くて品があるように演じたいです。その雰囲気をどうやって出せるかは課題ですが(笑)、皆さんと一緒に作っていけたらと思っています。あと楽しみにしているのは、舞と相馬さんの掛け合い。絶対に面白いと思うんですよね。昇仙峡は入れないと思うので、うらやましいなと思いながら横目で見ています。

山本:僕が思うに、舞さんはボケ、相馬がツッコミなんですよ。なので、会話の中でもうまく引き立たせていけたらと思います。ただ、舞さんは右なのに左に進んでも最終的に同じところにたどり着く天才肌的なところもあるので、どうやって誘導するか考え中です。

今田:掛け合いのシーンは本当に楽しみです。相馬さんに操られながら、思いっきり演じられたら。あと相馬さんといえばグルメなので食事シーンも楽しみです。

菊地:うらやましい…。

山本:でも、あれだけ食べていてスマートな体を維持しているのって少しおかしくないですか?なので今回はデスクのそばに筋トレグッズを置いてもらっています(笑)。

今田:そんな楽しみも!元気と勇気をもらえる作品なので、隅々まで楽しんでいただきたいです。

◆取材・文=玉置晴子
※「月刊ザテレビジョン」2024年5月号