コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、どうざきさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「はちみつとオオカミ」だ。5月10日時点で1.4万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は4月25日に発売された単行本『はちみつとオオカミ』に収録されている第1話だ。今回は作者のどうざきさんに制作の背景を伺った。

■新しい高校生活で出会った正反対の2人

主人公・八川 満は高校入学をしたばかり。ゲイだとバレたくないためひっそりと生活をして、密かに高校生活で彼氏を作ると意気込んでいた。

クラスのみんなとは一緒に行動しないが、彼氏を作るために出会い系アプリに登録をしていた八川。
ある時、八川のスマホが落ちそうになりクラスの目立つイケメン男子・椿 慈狼が助けてくれたけど、スマホに表示されていた出会い系アプリの画面を見られてしまう。

そこで「高校生活終わった」と悟った八川。みんなに言いふらされているだろうと思い、翌日重い足取りで学校へ向かうが、教室では予想とは裏腹に通常通りの雰囲気が流れる。

そこに椿がやってきて「ちょっと来て」と誰もいない教室に呼び出された。恐喝でもされるのでは…と八川が不安を感じていると、「俺も男が好きなんだよ」と椿からまさかの告白。

今作は、そんな2人が繰り広げる胸キュン必至の学園ボーイズラブストーリーである。

実際に漫画を読んだ人達からは「職場でニヤついてしまった」「令和のBLを感じる…」「めっちゃ続きが気になる」「途中から泣きながら応援してた」「感想がもう『神』しか出てこん」「好きー!」といった声があがっている。

今回は、作者・どうざきさんに『はちみつとオオカミ』の制作について話を伺った。

■作者・どうざきさんの創作背景とこだわり
――「はちみつとオオカミ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

担当さんに「高校生BLが見てみたい!」と言っていただけたのがきっかけで、そこからお話を考えました。

――「はちみつとオオカミ」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?

こだわったのは高校生活らしさを感じるイベント行事です。読んでくれる人が青春を感じるような、思い出すようなものを描きたいと思ったので。しかし自分の高校生活は程遠い記憶+曖昧で…、友達にどんなイベントがあったかなど聞き回りました…笑「ここをみて欲しい」というポイントは、慈狼と満の恋心の芽生えですかね。ゆっくりお互いを意識してしまう様子を感じていただけたらなと思います。あとは所々にあるデフォルメ顔など!

――ストーリーの中で、お気に入りのシーンやセリフなどあればお教えください。

お気に入りのシーンは、4話の109p、112p、124pのような学校生活で感じられる距離感?です。相手の声が聞こえるだけでドキッとしたり、目があったり…そういうのいいなって思います。あとは94pの純平のアホな会話ですかね。

――普段漫画を描かれる際にストーリーやキャラ設定はどんなところから着想を得ることが多いでしょうか?

ストーリーの考え方は、「こんな始まりがいいな」と始まりから考えることがほとんどです。自分が出会いを描くのが好きなので今回はそこから始めさせていただきました。見知らぬ2人にこんな出会いがあったらいいな…と。キャラ設定は「こんな子が近くに居たらどんな感じだろうな…」と近くに居て欲しい人物像の妄想から始まります。ほとんどは自分の中の引き出しから性格を決めていってしまいます。

――どうざきさんの今後の展望や目標をお教えください。

いつか巻数のある単行本が出せたらなと思っています。

――最後にどうざきさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

作品を読んでくださりありがとうございます。この先もっと、読者の皆さまに楽しんでいただけるような、キュンとしていただけるようなお話やキャラを描いていけたらなと思います。