5月20日に第7話が放送された、King & Princeの高橋海人が主演を務めるテレビ東京開局60周年連続ドラマ「95」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系/Leminoにて配信)。何かを掴んでいるのに話さない翔(中川大志)にイラつき、じっとしていられないQ(高橋)がついに一線を越える。SNSでも「毎回余韻がすごすぎる…」「頼むからQちゃん落ち着いて!暴走しないで!」といった声が相次いだ。(以下ネタバレを含みます)

■「95」とは

原作は、「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真氏が、受賞後第1作目として最大級の熱量で綴った最強青春小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら、1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語。テレ東ドラマ初出演・初主演の高橋海人(King & Prince)が、主人公・広重秋久(通称:Q[キュー])を演じる。

さらにQを取り巻く同級生も豪華メンバーが集う。黙っていても人を引きつけるカリスマ性があり、Qをチームに誘い入れる鈴木翔太郎(通称:翔)を中川大志が演じ、翔と幼なじみでQが思いを寄せることになる岸セイラに松本穂香。畳屋の息子で明るくムードメーカー的存在の丸山浩一(通称:マルコ)を細田佳央太、暴力団幹部の息子で翔やセイラと幼なじみの堺怜王(通称:レオ)を犬飼貴丈、レオと同じく翔・セイラと幼なじみでけんかが強い新川道永(通称:ドヨン)を関口メンディーと勢いと話題性のある俳優陣が結集した。

■「本当にごめん」床に膝をついて謝る翔

翔が襲われたというのに、なにも行動を起こさないチーム。Qのなかでフラストレーションが溜まっているのが目に見える。昔通っていた道場で身体を鍛え直し、独自にチーマーを蹴散らし、それでもジリジリと胸を焼くのは無力感だ。

そんなQに、翔はなおも「話せるときが来たら話す」と逃げを打つ。“ダセェ大人にはならない”と掲げていた翔の言葉に惹かれていたQは、改めて焦燥感を募らせるばかりだった。

しかしある日、溜まり場にしていた喫茶店「メケメケ」でドヨンと2人になったQ。どこか達観しているドヨンと話をしていると、なぜか心が素直になれるようだ。マルコも合流したところで、3人は“普通の男子高校生”のように道を歩くことを決める。

さまざまな店をまわったあと、公園ではやりのドラマの話をしていた3人。だがQの目に、怪しい動きをしている宝来隼人(鈴木仁)の姿が入った。もとより因縁のある相手。そして最近渋谷で流行中の危ない薬をさばいているといった噂もあるため、Qは宝来に向かって走り出す。

飛びかかるように大振りのパンチを一発、続けざまに飛び回し蹴りで宝来を打ち倒したQ。「おいおいアイツ…」とマルコとドヨンが慌てる間に、すぐそばのトイレから姿を現したのは暴走族“キューティーハニー”のメンバー・大黒(勝矢)だった。

明らかに尋常ではない目つきの大黒は、状況を見てすぐQの前に立ちはだかる。Qはすぐさま鋭いパンチを浴びせるのだが、大黒はひるんだ様子もなく反撃。強烈な拳と頭突きのあと、Qを木に向かって思い切り叩きつける。後頭部を打った様子のQに向かって、大黒はとどめとばかりにナイフを取り出す。

そこでドヨンが飛びかかるのだが、大柄な体格でボクシングも習っているドヨンですら歯が立たない。組み伏せられ、ナイフを突き立てられそうになったギリギリで警察のサイレンが。宝来にも止められた大黒は、鼻歌を歌いながら宝来を背負ってその場をあとにした。

Qは脳の検査を受け、ナイフを素手で止めたドヨンも治療を要する。そんな2人のもとに駆けつけてきたのは、翔とレオを呼んできたマルコ。状況を聞いた翔は、引きつった表情で牧野博利(三浦貴大)が裏にいると告白する。

現在渋谷を荒らしているキューティーハニーは、牧野の組織に属さないチーマーを潰しているのだ。「あいつがやろうとしてるのは、渋谷センター街の経済独占」と裏事情を告白した翔は、ついに膝をついてQへ頭を下げるが、Qは「俺たちはこれからどうしたらいい」「もう待てない」と焦燥感を見せるのだった。

「ごめん、こんな目に遭わせて」「ごめん。本当にごめん」何度も何度も謝罪の言葉を口にする翔。SNSでは「あのキラキラしていた翔がこんなに追い詰められるなんて…」「Qちゃんのイラつきもわかる。けど翔のようすから察してあげてほしい」「回を重ねるごとに、どんどん苦しくなっていく。重苦しい空気感の演出が最高だけど辛い!!」「ここまで自分の気持ちに素直になったQの変化はすごい。だけどここは押さえて!」といったコメントが続出している。

※高橋海人の“高”は、正しくは「はしごだか」。