プレミアのフィジカルバトルにも対応できることを証明

昨夏にオランダの名門アヤックスを離れ、イングランドのウェストハムへ移籍したガーナ代表FWモハメド・クドゥス。初の欧州5大リーグ挑戦だったが、この1年は大成功と言っていいだろう。

ここまでプレミアリーグで7ゴール5アシスト成績を残していることに加え、リーグ最多となる117回ものドリブル成功数を記録している。2位のマンチェスター・シティFWジェレミー・ドクが81回となっているため、クドゥスとはかなりの差がある。クドゥスの重戦車のように進む馬力溢れるドリブルに魅了されたファンは多いはずだ。

チーム成績はややアップダウンのあるシーズンだったが、クドゥス個人のパフォーマンスは見事だ。クドゥスもシーズン終盤を迎え、ウェストハム移籍の選択は正しかったと振り返る。

「プレミアでの最初のシーズンは楽しかった。(クラブの)周りのみんなが助けてくれたから、素晴らしい経験になったよ。世界最高のリーグであるプレミアへの移籍を決めたのは、その一歩を踏み出す準備ができていると確信し、自分自身を試してみたいと思ったからだ。僕は間違いなくここで自分自身を表現できたし、最初のシーズンが良い方向へ進んだことを嬉しく思う。できるだけ上位でフィニッシュすることを目指し、最後の2試合で良いパフォーマンスを見せるだけさ」(ウェストハム公式より)。

すでにビッグクラブ移籍案も噂されているが、あの推進力を欲しがるクラブは多いはず。1年目からプレミア最高のドリブラーであることを証明した23歳のクドゥスの来季が楽しみだ。