レヴァークーゼンの目利きは当たりだった

ブンデスリーガ無敗優勝を達成したレヴァークーゼンは、指揮官シャビ・アロンソの手腕に加え、昨夏の補強が次々とヒットしたことも大きかった。それもビッグネームにこだわった補強ではなく、2部リーグや5大リーグ以外のリーグにもきっちりと目を配っていたのが印象的だ。

キャリアが大きく変わった選手の1人に、昨夏サウサンプトンから2300万ユーロで加入した24歳のFWネイサン・テラが挙げられる。

テラはサウサンプトン時代にプレミアリーグの戦いも経験しているが、プレミアでは1ゴールしか決めたことがなかった。主な活躍の舞台はイングランド2部で、昨季はレンタル移籍していたバーンリーにて2部リーグ17ゴール5アシストを記録。チームの1部昇格に貢献した。

この活躍に目をつけたレヴァークーゼンが獲得に動き、テラはレヴァークーゼンで右のウイングバックや1.5列目の位置で躍動。途中出場も多かったが、初のブンデスリーガで5ゴール4アシストを記録した。

英『TalkSport』もテラがイングランド2部からブンデスリーガ無敗優勝へジャンプアップしたキャリアに驚いているが、レヴァークーゼンのディレクターを務めるシモン・ロルフェス氏もテラの補強が成功だったと振り返る。

「テラは8月の移籍市場で遅れて加入し、適応するのに時間が必要だった。彼は自分自身の成長、そしてチームにエネルギーを与えることに常に野心的だった。彼は徐々に出場時間を増やしていて、それは彼にとってもチームにとっても成功例だ」

攻撃的なウイングバックにもなれるテラはレヴァークーゼンのスタイルに合っており、こうした新戦力の目利きもレヴァークーゼンの無敗優勝に欠かせぬものだった。