障がい者や高齢者など日常的なサポートが必要な家族を支える子どもたち「ヤングケアラー」への理解を促進しようと、栃木県がドラマ仕立ての動画を作成しました。

 県は、日常的に家族の介護や世話をする「ケアラー」に対する支援を進めています。その一環として特にヤングケアラーへの理解を促進するドラマ仕立ての動画を先月、県のホームページとユーチューブで公開しました。

 動画は、当事者や支援者への取材に基づいて制作され、ヤングケアラーとして家族をサポートしていた人のインタビューなども盛り込まれています。

 中高生向けとおとな向けの2種類があり、いずれも周囲の人が当事者の小さな変化に気づき、手を差し伸べる内容となっています。

 周囲の人にとっては、ヤングケアラーの存在に気付くきっかけとなるように、また、当事者には助けてくれる人が近くにいることを伝えられるように企画したということです。

 県の担当者は「この動画を通して当事者が自分だけで抱え込まず社会全体で支えていける機運を作っていきたい」と話しています。